愛媛県今治市に位置する「道の駅よしうみいきいき館」は、しまなみ海道を走るドライブの途中に立ち寄るにはぴったりのスポットとして知られています。館の目の前には来島海峡大橋が堂々とそびえ、その壮大な姿を眺めながら過ごす時間は、訪れる人にとって忘れがたいものとなります。施設内には新鮮な魚介を豊富に取りそろえた食事処があり、中でも人気を集めているのが、七輪を使って自分で焼くスタイルの海鮮バーベキューです。目の前で焼き上げる貝や海老の香ばしい匂いが食欲をそそり、食べる楽しみと調理の楽しさを同時に味わうことができます。
また、来島海峡で育った「来島鯛」はここならではの味わいを持ち、身がぎゅっと締まって歯ごたえが良く、刺身として提供されるその一皿は、海の恵みをまっすぐに感じさせてくれます。地方発送にも対応しているため、自宅に戻ってからもその美味しさを楽しんだり、大切な人への贈り物としても喜ばれています。館内には地元で採れた野菜や加工品、乾物類なども並び、地元の人々の暮らしを垣間見ることができます。季節ごとに品ぞろえが変わるため、何度訪れても新たな発見があります。
館のすぐそばからは、「来島海峡急流観潮船」が発着しており、瀬戸内の自然の力強さと人の営みが感じられる海上の旅を体験することができます。船は来島海峡大橋の真下をくぐり抜け、複雑な潮の流れがつくり出す渦潮を間近に見ることができます。周囲には造船所の巨大なクレーンが立ち並び、造船の街としての今治の一面も垣間見ることができます。また、海の上から見える小さな島々には、中世の海を守った武将・村上水軍の拠点となった来島や、明治時代に築かれた芸予要塞の跡が残る小島など、過去と現在が交差するような風景が広がります。
海と食、そして人の暮らしが一体となったこの場所では、訪れるたびに新しい魅力が感じられます。今治市の南端、吉海町に足を運べば、自然の恵みと地元のぬくもりに満ちたひとときを過ごすことができるでしょう。
道の駅よしうみいきいき館(愛媛県)

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