藤沢市に位置する新江ノ島水族館は、相模湾を望む絶好のロケーションにあり、地元の自然と海洋文化を深く感じられる施設です。この水族館は1954年に開館し、長年にわたり地域に親しまれてきました。当初から相模湾に焦点を当てた展示を行っており、日本で初めて本格的なイルカショーを取り入れたことでも知られています。その後、2004年に現在の形へとリニューアルされ、より現代的で体験型の展示が充実した空間へと生まれ変わりました。
ここでは、湘南の海にすむ生き物たちを中心に、深海生物やクラゲ、世界各地の魚たちまで、多種多様な海洋生物に出会うことができます。特に注目されているのが、江の島のすぐ近くに広がる相模湾の環境を忠実に再現した巨大水槽で、季節によって変化する海の姿を感じることができます。また、相模湾で発見されたカニやエビ、さらに世界でも珍しい深海魚など、ここでしか見られないような展示も多く、学術的にも高い評価を受けています。
また、クラゲに特化したゾーンは幻想的な光と音で演出されており、まるで海中を漂っているかのような感覚に包まれます。浮遊するクラゲたちの姿は見る者の心を癒し、写真映えするスポットとしても人気を集めています。さらに、イルカやアシカによるパフォーマンスも好評で、飼育員との信頼関係のもと繰り広げられるショーは、子どもから大人まで幅広い世代に感動を与えています。
館内には、環境教育にも力を入れており、海洋ごみ問題や気候変動など、現代の海が直面している課題について学べる展示やワークショップも行われています。そのため、ただ楽しいだけでなく、海と人とのつながりを改めて考えるきっかけにもなります。湘南エリアを訪れた際には、海の魅力と奥深さを感じることができるこの施設で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
新江ノ島水族館(神奈川県)

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