三重県桑名市長島町に位置する「なばなの里」は、季節ごとに表情を変える花と自然の楽園として、多くの観光客に親しまれている施設です。園の名前は当地の特産品である「なばな」に由来しています。運営は「ナガシマリゾート」の一部であり、周辺の温泉や遊園地とあわせて、一日では回りきれないほど充実した観光エリアとなっています。
園内には、年間を通してさまざまな植物が植えられており、春にはチューリップや桜、初夏にはバラやアジサイ、秋にはコスモスが訪れる人々の目を楽しませてくれます。特に春の花まつりは、東海地方でも屈指の規模を誇り、彩り豊かな花壇が広がる景色はまるで絵画のようです。また、冬にはイルミネーションイベントが開催され、全国から多くの人が足を運ぶほどの人気ぶりを見せています。数百万球のLEDが光のトンネルや巨大な光の演出を織りなす様子は、幻想的でまさに別世界のような雰囲気を醸し出しています。
園内には花々だけでなく、水辺の景観を生かした日本庭園や足湯、地元の食材を使ったレストランもあり、視覚だけでなく味覚や触覚でも楽しむことができます。特にベゴニアガーデンでは、世界中から集められたベゴニアが温室内に咲き誇り、屋外とはまた違った華やかさに包まれます。その空間は、まるで熱帯の楽園を訪れたかのような非日常を体験させてくれるでしょう。
「なばなの里」は、自然の恵みと人の手による丁寧な手入れが調和した場所であり、訪れるたびに新しい発見があります。四季の移ろいを肌で感じながら、心を癒やす旅のひとときを過ごせるこの地は、三重県を訪れるなら一度は足を運んでみたい名所です。
なばなの里(三重県)

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