愛・地球博記念公園（モリコロパーク）（愛知県）

　愛知県長久手市に位置する愛・地球博記念公園は、2005年に開催された「愛・地球博（2005年日本国際博覧会）」の会場跡地を整備して誕生した広大な都市公園です。愛称である「モリコロパーク」は、博覧会の公式マスコット「モリゾー」と「キッコロ」にちなんで名付けられ、多くの人々に親しまれています。この場所は、国際博覧会を通じて地球環境や持続可能な未来を見つめ直す契機となった象徴的な地であり、その理念を引き継ぎながら、自然と共生する公園として再生されました。
　園内には、自然豊かな森や池が広がり、四季折々の風景を楽しむことができます。特に、こどもたちに人気なのが「サツキとメイの家」で、これはスタジオジブリの映画『となりのトトロ』の世界を忠実に再現した建物です。映画の舞台がそのまま現実に現れたような空間で、大人から子どもまで多くの来園者が心を躍らせています。また、この家の周辺では、作品の世界観に触れながら自然観察や散策も楽しめます。
　さらに、公園内には広々とした芝生広場や多目的広場、スポーツ施設も充実しており、家族連れやスポーツを楽しむ人々にも人気の場所となっています。加えて、園内にある地球市民交流センターでは、ワークショップや展示などが定期的に開催され、訪れるたびに新たな発見があります。さらに、2022年にはジブリパークが新たに開園し、国内外から多くの観光客が訪れるようになりました。ジブリ作品の魅力を五感で体験できるこのエリアは、公園全体の魅力をさらに引き立てています。
　このように、長久手市の愛・地球博記念公園は、かつての国際的な催しの精神を大切にしながら、現在も自然や文化、遊びが調和する場所として多くの人々に愛され続けています。何度訪れても新しい魅力に出会えるこの公園は、まさに未来へつながる癒しと学びの場と言えるでしょう。