モビリティリゾートもてぎ（栃木県）

　栃木県茂木町に位置する「モビリティリゾートもてぎ」は、自然と最先端技術が融合したユニークなレジャー施設として、多くの人々に親しまれています。この場所は、もともと「ツインリンクもてぎ」として知られており、1997年にホンダがモータースポーツの普及と地域活性化を目的として開業しました。名称は2022年に「モビリティリゾートもてぎ」へと変更され、より広い意味でのモビリティ体験を提供する場として進化を遂げています。
　施設内には、国際的なレースも開催されるオーバルコースとロードコースが整備されており、モータースポーツファンにとってはまさに聖地ともいえる存在です。これまでに、インディカー・シリーズやMotoGPなどの世界的な大会が開催され、多くのレーサーと観客を魅了してきました。また、レース観戦だけでなく、一般の来場者が運転体験を楽しめるプログラムも用意されており、自らがハンドルを握ってサーキットを走るという貴重な体験が可能です。
　さらに、ファミリー向けのアトラクションも充実しています。子どもたちが交通ルールを学びながらカートを運転できる「モビパーク」や、森の中を冒険できるアスレチック、空中に張られたネットを渡るアトラクションなど、年齢を問わず楽しめるアクティビティが揃っています。特に、自然に囲まれた環境を活かしたアウトドア体験は、都市部では味わえない解放感を与えてくれます。
　また、施設内にはホテルやキャンプ場も併設されており、宿泊しながらじっくりと楽しむことができます。夜には満天の星空が広がり、静かな森の中で心も体もリフレッシュできるひとときが待っています。食事も地元茂木町の食材を活かしたメニューが揃っており、栃木の味覚を堪能できるのも魅力のひとつです。
　モビリティと自然、教育と娯楽が見事に調和したこの施設は、訪れる人に多様な体験を提供し、思い出深い旅のひとコマとなることでしょう。