九州自然動物公園アフリカンサファリ(大分県)

 大分県宇佐市に位置する九州自然動物公園アフリカンサファリは、1976年に開園した、日本を代表するサファリ形式の動物公園です。この施設は、日本国内で初めて車両に乗ったまま動物たちを間近に観察できるユニークなスタイルを採用し、以来、多くの人々に愛されてきました。広大な敷地には、アフリカをイメージさせる自然豊かな環境が整備され、ライオンやキリン、チーターなど、約70種、1,000頭以上の動物たちが暮らしています。
 この施設の特徴の一つは、自家用車や専用のジャングルバスで園内を回り、動物たちの姿を自然な形で観察できる点です。特にジャングルバスでは、特別に設計された車両からライオンやトラに直接餌をあげられるため、動物との距離が驚くほど近く感じられます。野生のように自由に動き回る姿を目の前で見ることができるこの体験は、訪れる人々に深い感動を与えています。また、草食動物ゾーンでは、キリンやシマウマが車両に寄ってきたり、ゆったりと歩いたりする様子が楽しめるため、まるで本物のサバンナにいるような気分を味わえるでしょう。
 さらに、園内には「ふれあい広場」が設けられており、小動物や子どもに人気の動物たちとの触れ合いも可能です。アルパカやカピバラ、ウサギなど、愛らしい動物たちとの交流を通じて、家族連れや子どもたちも大満足のひとときを過ごせます。また、時期によっては、夜間に特別イベントが開催され、夜のサファリを探検する体験も人気を集めています。昼間とは異なる雰囲気の中で、夜行性の動物たちの活動的な姿を観察できるのは貴重な機会です。
 宇佐市という地域は、自然豊かな環境に恵まれており、アフリカンサファリもその一部として、自然と動物との共存をテーマにした運営がされています。この動物公園は、訪れる人々に動物の生態や自然環境について学ぶ場を提供するとともに、豊かな自然に囲まれた大分県の魅力を体感させてくれる特別なスポットです。九州を訪れる際には、ぜひ立ち寄りたい場所の一つと言えるでしょう。