金沢市にある石川県庁舎の19階に設けられた展望ロビーは、訪れる人々に石川県の魅力を一望できる特別な空間となっています。このロビーは、2003年に現在の庁舎が完成した際に設けられ、県民に開かれた場所として無料で利用できるよう整備されました。庁舎そのものは行政の中枢を担う建物ですが、その最上階に一般開放されたエリアを設けるという設計には、県民や観光客との距離を縮め、石川県の姿を広く伝えたいという思いが込められています。
このロビーからは、金沢市街の景色はもちろん、晴れた日には日本海や白山連峰まで見渡すことができます。北側には金沢港や遠く能登半島方面が広がり、西側にはきらめく日本海が広がって、夕暮れ時には海に沈む夕日が美しい彩りを添えます。南東方向には白山の山並みが望め、四季折々で異なる表情を見せる自然の風景は、訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。冬の晴れ間には雪化粧した白山がくっきりと浮かび上がり、その雄大な姿には誰もが目を奪われます。
また、館内には石川県各地の観光案内パネルやパンフレットが設置されており、展望だけでなく旅の情報収集にも役立ちます。夜には金沢市街の夜景が広がり、昼間とはまた異なる幻想的な雰囲気を楽しむことができます。ライトアップされた建物や車の光が織りなす光景は、ロマンチックなひとときを演出してくれますので、カップルや写真愛好家にも人気があります。
アクセスも便利で、金沢駅からバスで数分の距離にあり、観光の合間に立ち寄るのにも適しています。市内の中心に位置することから、金沢城公園や兼六園など、他の観光地と組み合わせて訪れるルートにも組み込みやすい場所です。石川県の自然と都市の融合を肌で感じられるこの展望ロビーは、金沢市を訪れた際にはぜひ足を運んでいただきたい場所のひとつです。
石川県庁19階展望ロビー(石川県)

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