フロリダ州にあるセブンマイルブリッジは、アメリカで最も印象的な橋の一つで、長大なスパンが特徴的です。この橋はフロリダキーズという美しい島々を結んでおり、特にキーウェストへのドライブの際に訪れる人々にとって欠かせないルートです。建設当時は技術的にも画期的で、19世紀末から20世紀初頭にかけて鉄道王ヘンリー・フラグラーの壮大なプロジェクトの一環として始まりました。もともと、フロリダキーズを南フロリダ本土から鉄道で結びつける計画がありましたが、1912年に鉄道が完成したものの、後の1935年に起こった大ハリケーンで甚大な被害を受けました。
鉄道の復旧は不可能とされましたが、代わりに自動車が通行できる道路橋を建設する計画が立てられ、1940年代に新たな橋が完成しました。その後、交通量の増加や現代の基準に合わせるため、1982年に現在のセブンマイルブリッジが完成しました。新しい橋は、旧橋のすぐ隣に建てられ、両方の橋が並んで走る姿は、歴史と現代技術の融合を感じさせます。旧橋は現在、歩行者やサイクリング専用に一部が残されており、観光客が歩いて楽しむこともできる特別なスポットとなっています。
橋の全長は約11.3キロメートル(7マイル)で、見渡す限り続く青い海と空の美しい景色を背景に、車で走るだけでも絶景を楽しむことができます。特に、日の出や日の入りの時間帯に渡ると、空と海が織りなす色彩の変化が素晴らしく、写真撮影やドライブを楽しむ人々に人気があります。また、橋の下にはクリアな海が広がり、時折、海洋生物を目にすることもでき、自然の美しさを体感できます。
この橋は、単に島々を結ぶだけではなく、フロリダキーズの大自然と人々を結びつけるシンボルでもあります。自動車で走り抜けることで、どこまでも続く水平線や、フロリダ湾の壮大な風景を感じることができ、訪れる者にとっては忘れがたい体験となるでしょう。
セブンマイルブリッジ(アメリカ)

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