羊蹄山(北海道)

 羊蹄山(ようていざん)は、北海道後志地方南部に位置し、標高1,898メートルの成層火山です。日本百名山にも選ばれており、後方羊蹄山(しりべしやま)として知られています。また、そのほぼ完全な円錐形から「蝦夷富士(えぞふじ)」とも呼ばれ、地域ごとに郷土富士の一つとされています。
 羊蹄山は石狩低地帯から西南側にかけて最も高い山であり、北海道全体でも大雪山系と日高山脈の山々を除いては最も高い山となります。羊蹄山は日本国内に存在する24座のウルトラ・プロミネント峰の一つでもあります。
 羊蹄山の周辺にはさまざまな野生動物が生息しており、キタキツネ、エゾクロテン、エゾリス、エゾシマリス、エゾモモンガ、エゾユキウサギなどが確認されています。また、130種類以上の野鳥もこの地域で観察されています。
 羊蹄山の山頂付近には高山植物の一種であるコマクサが見られますが、本来の植生ではないため、除去の対象となっています。
 羊蹄山への登山ルートは複数ありますが、主なコースとしては倶知安町からの倶知安ルート、真狩村からの真狩ルート、喜茂別町からの喜茂別ルートなどがあります。登頂には、普通の体力を持つ人であれば4時間から6時間程度かかると言われています。
 なお、羊蹄山は活火山であり、火山活動が起こる可能性があるため、登山する際には気象情報や火山活動の状況を確認し、登山計画を立てることが重要です。

コメント