薩摩半島南東部に広がる、神秘的なカルデラ湖です。直径約3.5km、周囲約15kmの広大な湖で、九州最大のカルデラ湖として知られています。
この美しい湖は、鹿児島県指宿市に位置し、湖面の標高が66m、最大水深が233mで、最深部は海抜-167mに達します。湖底には直径約800m、湖底からの高さ約150mの湖底火山が存在し、その神秘的な地形は「池田カルデラ」と呼ばれています。
池田湖は、古くは「開聞の御池」または「神の御池」とも呼ばれ、龍神伝説が伝わっています。この湖は美しい自然環境に囲まれており、霧島錦江湾国立公園にも指定されています。
地質学的には、約6,400年前に現在の池田湖付近から激しい水蒸気噴火が始まり、その後スコリア放出、プリニー式噴火、大規模な火砕流の噴出が続きました。これらの噴火によって現在の池田カルデラが形成され、湖底に雨水が溜まることで池田湖が誕生しました。
池田湖は、透明度の高い湖水と美しい景観が魅力です。湖畔での散策や湖上でのカヌーやボート体験を楽しむことができます。また、湖畔には「池田湖パラダイス」という休憩場所もあります。
池田湖は、その豊かな自然環境と複雑な地質形成の歴史を持つ美しい湖です。ぜひ、湖の透明な水や周囲の風景などを楽しんでみてください。
池田湖(鹿児島県)

コメント