高知県香南市に位置する「高知県立のいち動物公園」は、1991年に開園して以来、多くの人々に親しまれてきた自然豊かな動物園です。この施設は、ただ動物を見るだけでなく、生きもの本来の姿を感じながら過ごせる空間づくりに力を入れており、動物たちの暮らしをより身近に感じられるよう工夫が凝らされています。園内は、それぞれの動物が本来暮らしている環境に近づけたゾーンに分けられており、訪れる人々はまるで野生の世界を旅しているかのような感覚を味わうことができます。
例えば、熱帯地方に生息する動物たちの生活を再現した「ジャングルミュージアム」では、温暖で湿潤な空気の中に熱帯植物が生い茂り、その中でのびのびと動く動物たちの姿を間近で見ることができます。また、子どもたちに人気の「こども動物園」では、モルモットといった親しみやすい動物たちとふれあうことができ、小さな子どもでも安心して参加できる体験が用意されています。こうした施設は、動物との距離を縮めるだけでなく、生きものに対する興味や理解を深めるきっかけにもなります。
さらに、園内にある「どうぶつ科学館」では、パネル展示や映像を通じて動物の身体の仕組みや暮らしについて学ぶことができ、知識と楽しさの両方を味わえる工夫がされています。そして、日中とはまったく違う表情を見せる動物たちに出会える夜の開園イベント「のいちdeナイト」も人気の催しです。ライトに照らされた園内を散策しながら、昼間には見ることのできない夜行性の動物の活動を観察する体験は、訪れる人に新鮮な驚きと感動を与えてくれます。
また、園長自らが園内を案内してくれる「園長と散歩」や、普段は立ち入ることのできないバックヤードを探検する「動物園の裏側探検」などの催しも定期的に行われ、学びと発見が詰まった時間を過ごすことができます。香南市の豊かな自然に包まれながら、多彩なプログラムとともに過ごす一日は、大人にも子どもにも忘れられない思い出となることでしょう。
高知県立のいち動物公園(高知県)
