鳥取県と島根県を結ぶ江島大橋は、境港市と松江市八束町の間に位置し、その独特な姿から一目見ただけで記憶に残る構造物です。境港市の街並みを背にして車を走らせると、まるで空に向かって駆け上がっていくかのような急勾配の橋が現れ、その姿に思わず息を呑む方も多いことでしょう。遠くから眺めると、まるでジェットコースターのように見えるこの橋は、実際には大型車が安全に通行できるように設計されており、見た目ほど急ではないものの、その迫力は写真や映像で何度見ても圧倒されます。
この橋は全長1,446メートル、橋の中央部分の高さは約45メートルあり、大型の船舶が通過できるよう海面から十分な高さを確保しています。橋の上からは日本海や中海の青い水面、そして弓ヶ浜半島の自然豊かな景色が広がり、晴れた日には大山の姿も遠くに望むことができます。車を運転しながらこの眺めを楽しむのも良いですし、周辺には撮影に適したスポットも点在しており、橋の全体像を捉えた写真を撮ろうと多くの人が訪れています。
また、この橋はかつて自動車関連のテレビCMで取り上げられたことから「ベタ踏み坂」という愛称でも知られるようになりました。アクセルをしっかりと踏み込む必要があるほどの坂道に見えることからその名がつき、SNSや動画投稿サイトなどでも多くの注目を集め、今では観光目的で訪れる人々の定番スポットのひとつとなっています。境港市内から車で数分というアクセスの良さも魅力のひとつで、旅の合間に立ち寄るにはちょうど良い位置にあります。
境港市はまた、海産物や妖怪文化で有名な場所でもあり、橋を渡る前後には市内を散策して、新鮮な魚介類を味わったり、水木しげるにちなんだ町の雰囲気を楽しんだりするのもおすすめです。江島大橋は、ただの交通インフラではなく、訪れる人々の目を惹き、記憶に残る風景を提供してくれる存在です。車での旅の途中に、ぜひ一度、その雄大な姿を体感してみてください。
江島大橋(鳥取県)

コメント