新潟県新潟市西蒲区に位置するカーブドッチワイナリーは、日本海にほど近い砂丘地帯に広がる、美しいブドウ畑と洗練された施設が調和する場所です。この地はもともと果樹栽培が盛んな地域でしたが、1992年にこのワイナリーが設立されたことで、日本国内では珍しい“砂丘のワインづくり”が本格的に始まりました。創業者の落希一郎氏は、「日本でも本格的なワイン文化を根付かせたい」という思いから、海外の技術や知識を積極的に取り入れつつ、日本の風土に合ったワインのあり方を追求してきました。
新潟市のこの一帯は冬には雪が降る冷涼な気候でありながら、日照時間が比較的長く、海風によってブドウに適度なストレスがかかるという、ワイン用ブドウの栽培にとって理想的な条件を備えています。そのため、収穫されるブドウにはしっかりとした酸味と繊細な香りがあり、シャルドネやメルローをはじめとしたワインには、他の地域にはない奥深さが感じられます。ワインだけでなく、地元の食材を活かしたレストランやベーカリー、天然温泉を楽しめるスパ施設も併設されており、訪れる人々に多彩な体験を提供しています。
敷地内には宿泊施設もあり、ワイン畑を望む客室では、日々の喧騒から離れてゆったりとした時間を過ごすことができます。ブドウの生育状況や醸造工程を間近に見ることができるツアーもあり、ワイン造りへの情熱とこだわりを肌で感じることができるでしょう。さらに、春から秋にかけてはさまざまなイベントも開催されており、地元の人々との交流や、季節ごとの自然の変化も楽しむことができます。
新潟市西蒲区の穏やかな風景と、丁寧に育てられたブドウが生み出す味わい深いワイン。そしてそのすべてを包み込むような、温かみのあるおもてなし。それらが一体となって、カーブドッチワイナリーは多くの人々にとって忘れがたい場所となっています。新潟の豊かな自然と文化に触れながら、心と舌を満たす旅を求める方には、ぜひ一度足を運んでいただきたい場所です。
カーブドッチワイナリー(新潟県)

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