埼玉県さいたま市大宮区に位置する鉄道博物館は、日本の鉄道の発展を体感しながら学べる施設として、多くの観光客に親しまれています。この博物館は、旧交通博物館(東京都千代田区)が2006年に閉館した後、その後継として2007年に開館しました。JR東日本創立20周年の記念事業の一環として設立されたもので、鉄道の文化と技術を次世代に伝えることを目的としています。新幹線をはじめとした日本の鉄道網の進化は、国内外から高く評価されており、その歩みを知るには最適な場所といえるでしょう。
館内では、明治時代から現代に至るまでの実物車両が数多く展示されており、それぞれの車両にまつわるエピソードや技術的な特徴を間近で見ることができます。なかでも、転車台のある「車両ステーション」では、SLが回転する様子を間近に観察でき、その迫力には多くの来館者が魅了されています。また、鉄道シミュレーターでは、運転士さながらの操作体験ができ、大人から子どもまで幅広い年代が楽しめる工夫が施されています。
さらに、施設全体が「学び」と「体験」の融合を意識して構成されており、子ども向けの体験型展示や、鉄道のしくみを学べる教育プログラムも充実しています。高架上を走る「ミニ運転列車」に乗れば、自分で操縦しながらレールの上を走る感覚を味わうことができるので、家族連れにも特に人気です。屋上からは、新幹線や在来線の本物の車両が行き交う様子を一望でき、鉄道ファンにはたまらないスポットとなっています。
アクセスも便利で、大宮駅からニューシャトルに乗って「鉄道博物館(大成)駅」で下車すれば、徒歩すぐの場所にあります。観光の合間に立ち寄ることもできる好立地で、天候に左右されずに楽しめるのも魅力のひとつです。日本の近代化を支えた交通の要、鉄道の過去と現在を一度に感じられるこの博物館は、さいたま市を訪れる際にはぜひ足を運んでいただきたいスポットです。
鉄道博物館(埼玉県)

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