群馬県みなかみ町を訪れる際に、ぜひ体験していただきたいのが「SLぐんまみなかみ」の旅です。これは、昭和の時代に日本各地で活躍していた蒸気機関車が、今も現役さながらに運行している特別な列車で、高崎駅から水上駅までの区間を走ります。この蒸気機関車は、古き良き日本の鉄道文化を感じさせる貴重な存在であり、走行するその姿は多くの鉄道ファンや観光客を魅了しています。
車両にはC61やD51といった蒸気機関車が使われており、石炭を燃やして黒い煙を上げながら力強く進む姿は、どこか懐かしさを感じさせます。乗車中は、レトロな車内でゆったりとした時間が流れ、窓の外には利根川沿いの自然豊かな風景が広がります。春には新緑、夏には清涼感あふれる渓谷美、秋には色とりどりの紅葉が楽しめるため、四季折々の表情を感じながらの旅が可能です。
また、沿線の駅では、地元の人々によるお出迎えや特産品の販売が行われることもあり、地域の温かさに触れることができます。終点となる水上駅のあるみなかみ町は、温泉地としても知られており、SLの旅を楽しんだあとはゆっくりと温泉に浸かるのもおすすめです。みなかみ温泉は古くから湯治場として親しまれており、自然に囲まれた露天風呂で心も体も癒されるひとときを過ごすことができます。
「SLぐんまみなかみ」は、ただの移動手段ではなく、鉄道の魅力と地域の風土を一度に味わえる貴重な体験となります。蒸気機関車が走る音や振動、煙の香りといった五感を通して、過去と現在を結ぶ旅に出てみてはいかがでしょうか。みなかみ町を訪れる多くの人にとって、この列車は思い出深い旅の一幕となることでしょう。
SLぐんまみなかみ(群馬県)

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