中禅寺湖（栃木県）

　中禅寺湖は、日光市の世界遺産である「日光山輪王寺・中禅寺・男体山」の一部を成す湖です。湖の名前は、中禅寺（ちゅうぜんじ）という寺院に由来しています。中禅寺は、日光山輪王寺の中で最も標高が高く、江戸時代には江戸幕府の保護を受けた名刹でした。
　中禅寺湖の見どころの一つは、その美しい湖畔の風景です。湖畔には四季折々の自然が広がり、特に春と秋には美しい風景が楽しめます。春には桜が咲き、湖面に映る桜の花が幻想的な光景を作り出します。秋には紅葉が湖畔を彩り、山々が鮮やかな色に染まります。
　美しい景色を楽しみながら湖畔を散策することができます。また、中禅寺湖周辺にはいくつかの寺院や観光スポットがあります。まず、中禅寺湖畔に位置する中禅寺は、日光山輪王寺の本寺であり、国宝の建造物が数多くあります。中禅寺には、日本三大庭園の一つである「枯山水庭園」や、美しい彫刻が施された「山門」などがあります。
　さらに、中禅寺湖周辺には輪王寺や奥日光の観光スポットもあります。輪王寺は、日光山輪王寺の中で最も古い歴史を持つ寺院で、国宝の本堂や五重塔があります。奥日光には、華厳の滝や阿弥陀滝など、壮大な自然景観が広がっています。
　春風や　中禅寺湖に　満つ桜
　　　　　遊覧の船　山肌映し
　春になると満開の桜が中禅寺の湖畔を彩ります。爽やかな風とともに新たな生命や活力が芽吹く季節です。中禅寺湖では、遊覧船に乗って湖を巡ることができます。遊覧船からは湖面に映る美しい景色を楽しむことができ、桜の花や周囲の山々が一望できます。中禅寺湖の周囲には男体山などの山々が広がっており、その山々の姿が湖面に映し出されます。この景色は、自然の美しさと湖の静寂さを感じさせます。